『住宅省エネ2025キャンペーン』とは？

住宅省エネ2025キャンペーンは、国土交通省、経済産業省及び環境省の3省が取り組む住宅の省エネリフォームなどを支援する補助制度です。新築とリフォームを対象にした4つの補助事業により、家庭部門も省エネ化を促進します。一部の新築住宅を除き、子育て世代に限らず全ての世帯が対象になります。

先進的窓リノベ2025事業

先進的窓リノベ2025事業は、窓の断熱性を向上させることで、外気の影響を抑え、住宅のエネルギー消費を削減し、光熱費の節約や省エネ化を促進することを目的とし、既存住宅の窓や窓ガラスを断熱性能の高い製品で改修（リフォーム）をおこなった場合に、費用の一部を補助してくれる制度です。

■補助金額

5万円～上限200万円／一戸当たり

■補助対象の条件

• 窓リノベ事業者と契約して行う窓の断熱リフォームであること
• リフォームを行う住宅の所有者であり、実際に住んでいること（店舗や施設などは対象外）
• 補助対象の製品を導入すること
• 集合住宅の場合、管理組合や管理組合法人も申請可能
• 補助金額の合計が5万円以上であること

■対象となるリフォーム工事

• 内窓の設置・交換
• 外窓の交換
• 窓ガラスを複層ガラスに交換
• 玄関ドアの交換※

※住宅の外皮部分にある開口部に設置する建具のうち、屋外から施錠できる建具をドアとし、それ以外のものを窓とします。
※他の窓の工事と同一の契約であり、同時に申請する場合のみ、本事業の補助対象となります。

子育てグリーン住宅支援事業

子育てグリーン住宅支援事業は、住宅の省エネ改修（リフォーム）をおこなった場合に費用の一部を補助してくれる制度です。2050年カーボンニュートラルの実現に向け、子育て世帯や若い世代の夫婦などを対象に、ZEH基準を超える省エネ住宅の新築や省エネリフォームにかかる費用の一部を支援します。
制度名に「子育て」とありますが、リフォームの場合は子育て世帯に限らず、全ての世帯が補助対象です。

■補助金額

5万円～上限60万円／一戸当たり

■支給条件

• 子育てグリーン住宅支援事業者と契約して行う省エネリフォームであること
• リフォームを行う住宅の所有者であり、人が住むための建物であること
• 建築から1年経過、または人が居住したことがある住宅
• 必須工事を2つ以上おこなうこと

■対象となるリフォーム工事

子育てグリーン住宅支援事業の対象工事は、3つの必須工事と5つの任意工事の2種類に分かれています。補助金を受け取るためには、必須工事を2つ以上おこなう必要があり、さらに任意工事は必須工事とあわせておこなうことで補助対象となります。

【必須リフォーム工事】　2つ以上カテゴリーの工事を行った場合のみ補助対象
　　　　　　※同一カテゴリーの工事を複数行っても1つと数えます。

開口部の断熱リフォーム

窓や玄関などの開口部分を、一定の基準を満たした断熱性能のある製品に交換、設置するリフォームが対象とされます。
・内窓の設置、交換
・外窓の交換、設置
・窓ガラスを複層ガラスへ交換
・玄関ドアの交換、設置

躯体部分の断熱リフォーム

外壁、屋根、天井、床と住宅の構造箇所に、対象の断熱材（ZEHレベル）を用いてリフォームをする際は、補助対象となります。
・外壁
・屋根、天井
・床

エコ住宅設備の設置

太陽熱利用システムや節水機能が高い洋式トイレ、高断熱浴槽など省エネ効果の高い住宅設備の導入も、補助対象となります。
・太陽熱利用システム
・節水型トイレ
・高断熱浴槽の設置
・高効率給湯器の設置
・節湯機能のある水栓への交換
・蓄電池の導入

【任意リフォーム工事】　上記必須工事とあわせて行う場合、補助対象

子育てしやすい環境へのリフォーム

子育てしやすい住環境にするために、補助対象となるリフォームが定められています。
・家事負担の軽減に資する住宅設備の設置（ビルトイン食器洗機や自動調理対応コンロ、掃除しやすいレンジフード、浴室乾燥機、宅配ボックス）
・防犯性の向上や生活騒音への配慮に役立つ窓・ドア等の設置
・生活騒音への配慮に役立つガラス（複層ガラスなど）
・キッチンセットの交換を伴う対面化改修工事

住宅の防災性を向上させるリフォーム

窓を防災性の高い製品へリフォームする場合も、補助対象です。
・窓ガラスの交換
・外窓の交換

バリアフリーリフォーム

介護を目的としたリフォームをする場合、補助対象の工事内容であれば必須工事とあわせて補助金の申請ができます。
・手すりの設置
・段差の解消
・廊下などの幅を広げる
・衝撃などを和らげる素材の畳への交換

空気清浄、換気機能がついたエアコンの設置

空気清浄、換気機能がついたエアコンを導入する際、補助金額はエアコンの冷房能力にあわせた額が補助されます。

リフォーム瑕疵保険などへの加入

リフォーム瑕疵保険、または大規模修繕工事の保証保険に加入する場合、1契約あたり7千円の補助を受けられます。

給湯省エネ2025事業

給湯省エネ2025事業は、エコキュート(ヒートポンプ給湯器)、ハイブリット給湯器、エネファーム(家庭用燃料電池)の導入費用の一部を補助してくれる制度です。ただし、省エネ性能が一定の基準を満たした対象の製品でなければ補助の対象にならないため、事前に補助金の対象製品かどうかを確認する必要があります。

■補助金額

6万円〜上限20万円／一台当たり

■支給条件

• 給湯省エネ2025事業者と契約して行う、エコキュート・ハイブリット給湯器・エネファームのいずれかを導入する工事であること
• 給湯器、または家庭用燃料電池の導入リフォームをする住宅に住んでいる
• 戸建ては2台まで、共同住宅等は1台のみ対象

■対象となる工事

• ヒートポンプ給湯器（エコキュート）の設置
• 電気ヒートポンプ・ガス瞬間式併用型給湯器（ハイブリッド給湯機）の設置
• 家庭用燃料電池（エネファーム）の設置

★上記設置工事と同時に蓄熱暖房機または電気温水器の撤去をすると、補助額が加算されます。

賃貸集合給湯省エネ2025事業

賃貸集合給湯省エネ2025事業は、賃貸住宅のオーナーが既存の給湯器から対象のエコジョーズ／エコジョーズに取り換える際、費用の一部を補助する制度です。

■補助対象の条件

• 賃貸集合住宅のオーナーである
• 賃貸集合住宅のオーナーから管理委託を受けた法人も対象
• 賃貸集合給湯省エネ事業者と契約して行う給湯器の交換リフォーム

●2024年11月22日以降に工事に着手し、2025年12月31日までに工事が完了するもの

上記期間に該当しなければ、いくら補助対象となるリフォームをおこなっても補助金を受け取ることはできません。
また、予算上限に達した場合は早期終了となります。
確実に補助金を受け取るためにも、余裕を持ってリフォームの計画を行いましょう。